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​オリオン座の神話

父:海神・ポセイドン 母:アマゾン国の女王・エウレアレ

恋人:月の女神・アルテミス アルテミスの双子の弟:太陽の神・アポロン

アルテミスの父:大神・ゼウス

オリオンは美しい巨人族の狩人でした。

また、海神・ポセイドンの血を引いているため、海を渡ることができました。

”狩猟の神”とも呼ばれる月の女神・アルテミスは、狩りに出るオリオンを気に入り

ふたりは一緒に狩りをする仲になりました。

いつしかアルテミスは、オリオンのことが好きになっていました。

 

しかし、アルテミスは"純潔の神"でもあったのです。

ふたりの仲を良く思わない弟のアポロンは

アルテミスにオリオンとの関係をやめるよう忠告しましたが

彼女は聞き入れませんでした。

そこで、アポロンは一計を案じます。

ある日、オリオンが頭だけ出して海を渡っている時のことでした。

太陽の神であるアポロンは、オリオンに陽の光を当て、黄金色に輝かせてこう言います。

「アルテミスほどの弓の腕前でも、あの海を渡る鹿を射ることができるかな。」

「造作もない事です」と、アルテミスは光る的を目掛けて矢を放ちました。

矢は見事に命中し、みるみるうちに水面が紅く染まっていきます。

そうして、死んだオリオンがぽっかりと浮かび上がって来ました。

アポロンは「もともと、ふたりの仲は叶えられなかった」と諭しますが

アルテミスは悲しみに暮れ、夜を照らすことを忘れるほどでした。

そこで彼女は、父である大神・ゼウスにお願いします。

「せめてオリオンを空の上にあげてください。」

こうして、右手に棍棒、左手に獅子の毛皮を持った狩人・オリオンの姿が

夜空に星座となって打ち上げられたのでした。

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