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​こいぬ座の神話

主人公:フェニキア王の孫・アクタイオン

アクタイオンの猟犬:メランポス

アクタイオンは狩りの名人で、若くて逞しい青年でした。

いつものように、メランポスと数頭の猟犬を連れて狩りをしていたところ

森の奥深くに迷い込んでしまい、犬たちともはぐれてしまいました。

森の中をさまよい歩くうちに、妖しく光るものを見つけます。

光に誘われて森の中を歩いていくと、やがて美しい泉にたどりつきました。

なんとそこには、裸で水浴びをしている美しい女性がいたのです。

この女性こそ、月の女神・アルテミスだったのです。

気配に気付いたアルテミスは、とっさに泉の水をすくい上げ、アクタイオンに浴びせかけました。

泉の水を浴びたアクタイオンの体には毛が生え、手足が細り、蹄が生えてきます。

額からは角が生え、気付いたら鹿の姿になっていたのです。

途方に暮れたアクタイオンは森の中を彷徨ううちに、はぐれていた猟犬たちと出会いました。

喜んで駆け寄るも、猟犬たちは主人であるアクタイオンと気付かず、噛み殺してしまいます。

哀れに思った神は、この猟犬たちを天に上げ、おおいぬ座とこいぬ座にしました。

​メランポスがおおいぬ座である、こいぬ座がメランポスである、など諸説あるようです。

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