生命が生まれるまで
○プレートテクトニクス
高音の中心核と大気、海洋で構成された初期の地球にも、直径1000kmほどの隕石が落ちることがありました。
隕石が落ちたところは超高エネルギーの衝突のせいで、円く削られてマグマになりました。
時間が経つと、穴の中心には”中央丘”という小さな丘ができ、穴は海水で満たされました。
さらに時間が経つと、マントルが中央丘へ向かって上昇します。
海中に火山のような状態ができ、これを"海嶺"といいます。
海嶺の中心は超高温のマグマを噴出しているため、海嶺を中心に地殻が外へ押しやられていきます。
海嶺の地殻は、海中の重金属や二酸化炭素とともに、大陸の地殻にもぐりこみました。
この地殻の移動を”プレートテクトニクス”といいます。
○宇宙線の緩和
地球の外側が液体で満たされると、内部の核と反応し強い電流が生まれ、磁場が生まれました。
地球は多くの電子を含む金属でできており、大きな磁石となっていますが、磁場発生の原因ははっきりしていません。
この磁場によって、有害な宇宙の放射線から地球を守ることができ、生命誕生につながりました。
○生命誕生
最初の生命は、地球の内部で熱された水が陸へ噴出する、”間欠泉”の地下で生まれました。
地下には、超新星爆発でつくられた原子である、ウランの鉱脈がありました。
ウランは水にエネルギーを供給し、水はメタンガスやアンモニアと反応します。そうして
タンパク質の素となる”アミノ酸”、DNAやRNAの素となる”核酸塩基”、細胞膜の素となる”リン酸”が生まれました。
間欠泉は水の温度が100度になると、地表へ噴出します。地表は酸素が豊富だったため酸性でした。
間欠泉の噴出と、地下への水の流入によって、酸化・還元反応が繰り返し起こりました。
また、地表では月の潮汐力(引力)によって、今よりも強く潮の満ち引きがありました。
これによって、湿潤・乾燥と環境が繰り返し変化することで、反応がさらに進みました。
こうして、細胞膜にRNAやリボザイムが取り込まれることで、最初の生命が生まれたと考えられています。